“オーバーツーリズム問題”が深刻化…冬の絶景「銀山温泉」で“観光公害”人口の85倍の旅行客に悲鳴 人気アニメの風景と似ていると話題に

人で埋め尽くされた人気の観光地、山形・尾花沢市の銀山温泉。
雪が積もって狭くなった道路は車や観光客でごった返し、冬の人気観光地でオーバーツーリズム問題が深刻化していました。

山形空港から車で約1時間の山間部にある銀山温泉。
外国人観光客が観光バスで大挙して訪れています。

クライマックスは日没後の風景。
ガス灯に照らされ浮かび上がるレトロな温泉街。
オレンジ色の淡い光と雪が降る幻想的な風景が広がり、観光客をとりこにしています。

観光客は「この夜景を見に来ました」「めっちゃきれいですね。インスタとかで見た感じで最高です」と話しました。

銀山温泉がある尾花沢市は人口約1万4000人。
年間の観光客は120万人を超えています。

人気アニメに登場する風景と似ていると話題となり、近年、外国人観光客が急増しています。

観光客は「やっぱりアニメの中に入りますと思ってます」と話しました。

増えすぎた観光客で深刻化しているのがオーバーツーリズム、いわゆる「観光公害」。

取材中にも、多くの観光客が歩くギリギリを車が通行。

銀山温泉がある尾花沢市商工観光課によると、路上駐車などによって渋滞が発生。
そのため救急車が温泉街にたどり着けず、救急隊員が車を降りて駆け付けたことも。

その対策として始まったのが、冬場の日帰り客を対象としたマイカー規制の実証実験です。

日帰り客は温泉街の2kmほど手前にある施設に車を止め、有料のシャトルバスやタクシーで温泉街まで移動。
また、混雑が増す午後4時から午後8時までは事前にバスの予約が必要です。

28日は午後4時からのシャトルバスの予約がほぼ満員。
事前の情報など確認してから来てほしいとしています。

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