「米への投資額は世界一」トランプ氏にどう向き合う?石破総理 日米首脳会談へ【報道ステーション】(2025年2月3日)

トランプ政権は、カナダとメキシコに25%の関税、中国には10%の追加関税を打ち出しました。4日から発動されます。

トランプ大統領は、強硬に“アメリカ・ファースト”を掲げていますが、石破総理は今後、どう向き合うのでしょうか。3日の予算委員会では、7日の日米首脳会談についての質問が相次ぎました。

■トランプ氏にどう向き合う?

予算委員会が始まる直前、石破総理大臣は村上総務大臣から、ある映画のパンフレットのコピーを手渡されました。その映画とは、トランプ大統領の半生を描いた作品。日本では先月、封切られたばかりです。

予算委員長からも…。

安住淳予算委員長
「飛行機の中で泊まって、あっちで宿泊してこないの?」
石破総理大臣
「1泊する」
安住淳予算委員長
「ホテルに泊まるの?」
石破総理大臣
「ホテルに泊まる。1泊だけ」

みんな、総理とトランプ大統領の初対面を気にしています。

■公明 岡本氏「馬が合うのでは…」

公明党 岡本三成政調会長
「私は総理とトランプ大統領はケミストリーが合う、馬が合う可能性あるんじゃないかなと思っている」

連立のパートナー、公明党。今週末、ワシントンで開催予定の日米首脳会談を前に、総理の背中を押しました。

公明党 岡本三成政調会長
「トランプ大統領は比較的、自分が思っていることをバンバン言う方に信頼を置いている気がしておりまして」
石破茂総理大臣
「相性が合うかどうか知りません。会ってみなければ分からないので。ただ、トランプ大統領は『意外と人の意見をよく聞く』と。ひょっとしたらケミストリーが合うかもしれない」

大統領令の発動で関税戦争の様相を帯びるなか、同盟国・日本はどう向かい合うのでしょうか。

立憲民主党 岡田克也前幹事長
「カナダ・メキシコに対する25%。それから中国に対して10%プラスの関税を課すことが決定されたと。望ましくないということを主張すべきだと思いますが、総理のお考えを聞きたいと思います」
石破茂総理大臣
「いかなる背景に基づいてこのような決定がなされたか。それによってどのような影響が及ぼされるのかということは、よく私どもとして考えていかねばならない。これがどのようにして合衆国の国益にかない、世界のこれからの自由貿易に対して影響を与えるか。わが国としてよく精査をしてまいりたい」

■アピールは「米への投資額は世界一」

日本維新の会 斎藤アレックス衆院議員
「トランプ大統領はやっぱりビジネスマンでございます。トランプ大統領とどのように交渉を行って、日本としてもアメリカとしても利益のあるディール(取引)というか関係を継続していくのか」
石破茂総理大臣
「くだくだ議論をしても仕方がないので、論より証拠で。この5年間で日本のアメリカにおける投資額というのは世界一なのだと、この表を見てくださいということだと思いますね」

総理はまた、いかに多くの防衛装備品をアメリカから購入しているかなども強調する考えです。

石破茂総理大臣
「合衆国の利益でもあるが、日本の利益であることも認識しながら話すのが行政の責任者の立場。単に『怒らないでくださいね。こんなこともしてます。勘弁してくださいね』ということで、日本の納税者に対する責任が果たせると私は思っておりません。いかにして日本の利益になるものか、合わせて提示してまいりたい」
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