トランプ大統領がAI事業に巨額投資へ ソフトバンク・孫氏も参加 米メディア報じる【知ってもっと】【グッド!モーニング】(2025年1月22日)

 「トランプ劇場」の新たな幕が上がりました。就任式で「常識の革命を始める」と語ったトランプ大統領は、次々と政策を180度転換しています。

 現地メディアは、22日にトランプ大統領がソフトバンクの孫正義氏も参加するAIインフラ事業への巨額投資計画を発表する予定だと伝えています。

■ソフトバンク孫氏らホワイトハウス訪問予定

 就任式から一夜明け、ワシントン大聖堂を訪れたトランプ大統領。お馴染みの真っ赤なネクタイを身に着け、メラニア夫人と共に礼拝に臨みました。

 牧師から不法移民などに関する政策に関して慈悲を求められたトランプ大統領は、ホワイトハウスへ戻る際、記者の問いかけに足を止め“説教”を批判しました。

トランプ大統領
「(Q.礼拝はどうだった?)どうでしたか?興奮しましたか?興奮しなかった?いい礼拝だとは思いませんでした。ありがとう」

 さらに数時間前、アメリカメディア・CBSはトランプ大統領がアメリカ国内で人工知能インフラを構築するため、数十億ドルの民間投資を発表する予定だと報道しました。

 大手IT企業のソフトバンク、OpenAI、オラクルはAIスーパーコンピューターの「スターゲイト」という合弁事業を計画。今後4年間で最大5000億ドルを投資すると報じています。

 ソフトバンクの孫正義氏らは、ホワイトハウスを訪れる予定だといいます。

■トランプ氏「侵略を撃退」 焦る移民希望者

トランプ大統領
「完全な回復と常識の革命を始めます」

 「アメリカ・ファースト」の政策を始めると高らかに宣言したトランプ大統領。第1次政権時代から最優先課題としてきたのは、メキシコやカナダなどからの不法移民対策です。

トランプ大統領
「世界中から不法入国した危険な犯罪者に聖域を与え、保護しています」

 日本時間の21日、アメリカとメキシコの国境付近を訪れました。

 現地時間まもなく6時、メキシコ側から壁を渡ってきた移民希望者がやってきました。中国の若者とコロンビアの若者、子どもの姿も見えます。いろんな国からアメリカに渡ろうとしています。

移民希望者
「(Q.中国から来た?)そう」

 ANNの記者が話を聞いたのは、中国から来た23歳の大学生です。

移民希望者
「(Q.アメリカで何をしたい?)生活したい」
「(Q.安全に?)そう」

 大学でITを学んでいましたが、習近平政権に自由がないとして、日本を経由しメキシコに渡り、アメリカへの壁を乗り越えました。

 1100万人以上いるとされるアメリカへの不法移民。大統領選挙後、不法入国の仲介役への依頼料は急騰しているといいます。

 トランプ大統領は、不法移民対策などを強化する大統領令に署名。前回、建設を進めた「国境の壁」を増設するだけでなく、メキシコと接する南西部の国境について「国家緊急事態宣言」を発令しました。

トランプ大統領
「我が国への破滅的な侵略を撃退するために、南部国境に軍隊を派遣する」

 アメリカ軍を国境地帯へ派遣することが可能となります。

■習近平氏とプーチン氏会談 トランプ氏意識か

トランプ大統領
「この内容は?」

大統領秘書官
「WHOからの脱退です」

 WHO(世界保健機関)からの離脱など、早くも数十本の大統領令に署名したトランプ大統領。そうしたなか、21日に中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領は、オンライン会談を行いました。

中国 習近平国家主席    
「中ロ関係の安定性と強靭(きょうじん)性をもって、外部環境の不確実性に対応し、国際的な公正と正義を守ります」

 笑顔で手を振り、親密ぶりをアピールしました。

 中国に対して10%の追加関税を課すとしていたトランプ大統領ですが、今のところ大統領令には署名していません。
 
 しかし、メキシコとカナダに対しては、来月1日から25%の関税を課す考えを明かしていて、世界中が今後の動向を注目しています。

トランプ大統領
「2月1日にやると思います」 

(「グッド!モーニング」2025年1月22日放送分より)
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