金の価格が最高値を更新するなか、歴史を物語る金貨や銀貨が新たな投資先として注目されています。
■アンティークコインに投資
都内のアンティークコイン専門店。店内では客が熱心に品定めをしていました。
50代 男性
「全然知らなかったけれど、友人からアンティークコインの話をされて、株や債券はやっているがもう少し安定的に見られるものないかと」
アンティークコインとは、100年以上前に作られた硬貨のこと。希少性や歴史的価値から、コレクションとして親しまれてきました。
アンティークコインギャラリア
渡辺孝祐社長（38）
「こちらのコインは、エリザベス1世のソブリン金貨（国家発行の法定通貨）です」
イギリスでシェイクスピアが生きていた時代、1592年～1595年に作られた金貨。価格はなんと3500万円です。
雲の上に浮かぶ女神のデザインが美しい1908年製のオーストリアの「100コロナ金貨」は…。
渡辺社長
「現在380万円でうちは販売している。10年間で10倍もざらにある」
1840年に東インド会社で使われたインドのルピー銀貨は3万5000円。初心者にも手に届きやすい価格帯のコインもあります。
かつては富裕層の趣味だったコインの収集。今では投資の対象として注目され、幅広い層に人気が広がっています。
渡辺社長
「以前（10年前）と比べたら（問い合わせが）何十倍に。最近は若い人や主婦、サラリーマンも興味持ってきてくれる」
■金最高値“追い風”希少性も
なぜ今、アンティークコインの投資が人気なのでしょうか？
Financial Free College 松本侑CEO
「近年の金価格が上昇していることに伴って、アンティークコインも注目されている」
国内の金価格は、12日1万9144円を付け最高値を更新しました。
アンティークコインは金を使ったものが多く、金そのものへの投資に希少性が加わる分、より大きなキャピタルゲイン（値上がり益）が期待でき、人気が高まっているということです。
ただし、アンティークコインは価値が下がらないというのは誤りで、大きく下がることもあります。投資する際には他の注意点もあります。
松本CEO
「鑑定のついていないコインを“裸のコイン”と言って偽物の可能性がある」
（「グッド！モーニング」2025年9月15日放送分より）
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