1ドル=148円台半ばまで急速に進んだ円高。その影響で、8月1日の日経平均株価は一時1300円以上値下がりする、今年最大の下げ幅となる場面もありました。都内にある投資家バーでは、投資家から困惑の声があがっています。
■“日米の金利差が縮小していくとの見方”広がる
夜な夜な投資家が集う東京・銀座のバー「STOCK PICKERS」では、8月1日も株価の値動きが話題になりました。
投資歴 約10年(30代)
「朝起きたとき、びっくりしましたね。(株価)チャートを9時すぎに見たんですけど、そこで1000円くらい下がっていた。今までにない下がり率だったので、きつかったです」
別の男性が注文した青色のカクテルは、株価が下落したことを表しているそうです。
投資歴 約6年(20代)
「『当然下がるよね』というイメージではいました。一日の値動きで一喜一憂する感じで運用しているわけではないので、(株価は)下がったら上がるので、そんなに後ろ向きな気持ちにはならない」
1日の日経平均株価の終値は、3万8126円33銭、前日より975円49銭の値下がりでした。
同日午前には一時1300円超値下がりし、取引時間中としては2024年最大の下げ幅となる場面もみられました。
背景にあるのは、急速に進んだ円高です。
7月31日に「利上げ」を決めた日本銀行の植田和男総裁の発言に加え、アメリカのFRB・パウエル議長が「9月の会合で利下げを行う可能性がある」と発言しました。
日米の金利差が縮小していくとの見方が拡大しました。
それを受けて円相場は、一時148円台半ばまで進み、輸出関連株などに売り注文が広がりました。
片山薫 記者
「1日の動向は、自動車・機械メーカーの株価下落。1ドル=155円台など円安が続くと想定していた企業は、業績予想が達成できないおそれも出てきている」
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