訓練不要!服装自由!Wi-Fi完備!地上30kmの“ほぼ宇宙”旅行が話題 費用は1人約1600万円|TBS NEWS DIG

気球で行ける“ほぼ宇宙旅行”が話題に。訓練不要、服装自由と、そのお手軽さにも注目が集まっています。そんな夢の旅行プランについて、詳しくみていきます。

■絶対に晴れる“ほぼ宇宙”でライブ配信はいかが?来年予約分はすでに完売!

南波雅俊キャスター:
“ほぼ宇宙旅行”では、乗客最大8人まで搭乗できるアメリカのスペースシップ「ネプチューン」という宇宙船に乗ります。ロケットではなくて、気球。動力は水素で、二酸化炭素を排出しません。

費用は1人約1600万円(12万5000米ドル)。飛行時間は約6時間。2時間かけて高度30キロ、「成層圏」という“ほぼ宇宙”に。そこに2時間滞在して、2時間かけて降りていくというものになります。すでに世界では1000人以上の申し込みがあって、2024年中のツアーは完売してるということです。

1月18日に発売が開始になったのは、2025年以降のフライト予定分で、販売したHISの担当者も「想像以上に反響が大きいです」とコメントしています。

地上から100キロ以降が宇宙空間。空気がほぼなくなり、空気との摩擦がなくなるので人工衛星も飛ばせる。今回の“ほぼ宇宙旅行”で行くのは、地上から10~50キロまでの成層圏と言われる中の、30キロぐらいのあたり。雲があるのは、成層圏の下の対流圏というところですから、成層圏は常に晴れていますし、非常に視界が良い。

井上貴博キャスター:
宇宙旅行系のニュースで初めて「行きたい!」って感じました。“訓練なし”なんですか?

南波キャスター:
説明を受けるプログラムなどに参加する必要がありますが、特別なトレーニングは必要ありません。30キロぐらいの成層圏ですと重力もあるので、フワフワと体が浮くこともないですし、服装も自由だということです。

船内には、この“ほぼ宇宙旅行”の体験を、乗組員8人全員がライブ配信しても耐えうるだけのWi-Fiを完備しているということです。

そして食事もできます。さらに品揃え豊富なバーがあって、シャンパンで乾杯ができるということです。ただ、HISの担当者は「地上より酔いやすいので、飲み過ぎには注意。青い地球を見ないで帰還することもあります」と、1600万円がムダにならないようにとも話していました。

■日本企業も挑戦最終的には100万円台プランを目指す⁉

南波キャスター:
この“ほぼ宇宙旅行”に海外の企業だけではなく、なんと日本の企業も挑戦しています。

北海道のベンチャー企業「岩谷技研」の社長、岩谷圭介さん、36歳。幼い頃から宇宙に憧れていて、北海道大学で宇宙工学を専攻。2011年から気球で宇宙に行けないかということで研究を始めました。そして2016年に、この宇宙ベンチャーを起業。実際に何度も試験は行っていて、2021年には、1人乗りの無人キャビンを、高度28キロにまで打ち上げ成功。

この1人乗り無人キャビン、動力はヘリウムガスで、こちらも二酸化炭素は排出しません。2人乗りの気密キャビンという、パイロットと乗客1人ずつの2人乗りを今開発中だということで、早ければ、2024年度中に販売。価格は約2000万円。

ただ、担当者によると「今は2人乗りだが、段階的に人数を増やして20人ぐらい乗れるようなものをつくりたい。最終的には100万円台で宇宙の入り口に行けるようにしたい。」と言っています。

オンライン直売所「食べチョク」秋元里奈代表:
少しずつ実用化され始めて、現実味を帯びてきた。宇宙というともっと先なのかなと思っていたら、もう販売されていて、実際に民間人で行ってる人も出てきていると考えると、すごく身近になってきたなと改めて感じますね。でも、お金を貯めないといけないですね…

井上キャスター:
天文学的な金額じゃなくて1600万円ですよ。夢がありますね。独身38歳、がんばろう!

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